2007年12月11日

国際化のリスク

企業が国際化を進める際(海外進出)に、認識すべきリスクとしては、海外進出に伴う事業リスク・カントリーリスク・為替リスクの3点がある。

海外進出に伴う事業リスクとは、海外に進出することが原因で、事業活動自体に影響するリスクのことである。例としては、フィージビリティ・スタディ(事業計画)の精度の低さ、現地の法制度や商慣行の誤認、インフラの整備状況、原材料の調達困難性、労働者の質、合弁企業とのトラブル、現地経済の悪化などが挙げられる。
事業リスクを抑えるためには、海外進出前に情報収集を徹底することなどが必要である。また、海外進出の意思決定を行う際には、正味現在価値法(NPV法)や内部収益率法(IRR法)などのツールを十分に活用した綿密なフィージビリティ・スタディを行うことも事業リスク軽減の一つである。

カントリーリスクとは、現地政府の政策変更や内乱・紛争の勃発により、海外への投資金額が回収不能になることや、海外での事業活動が停止するリスクである。
カントリー・リスクを抑えるためには、進出国の政治的安定度などを考慮し、同程度の収益性であれば政治的安定度のの高い国へ進出することも考える必要がある。また、一つの国だけに進出するのではなく、進出国を分散させてカントリーリスクを軽減することも可能である。

為替リスクとは、為替相場の変動により、外国通貨の価値が変化することで、損失が発生するリスクのことである。
為替リスクを抑えるには、先物為替予約や通貨オプションなどのデリバティブを組み合わせる必要がある。

ただし、中小企業の場合は大企業に比べて経営資源が乏しいため、上記のリスク以外にも、資金面の問題・海外人材の不足・現地パートナーの不在などの問題を抱えているのが現状である。
posted by omatsu at 22:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | 国際化戦略
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