2007年11月15日

5フォース・モデル

5フォース・モデル(5つの競争要因)とは、企業の競争戦略を検討するツールとして、自社の置かれている業界構造をはじめとする競争要因を分析する際に使われるフレームワークの事である。
ハーバード・ビジネススクール(HBS)のマイケル・E・ポーター教授が、自著「Competitive Strategy」(1980年)で示したもので、「新規参入の脅威」「既存企業との競争」「代替品の脅威」「買い手の交渉力」「売り手の競争力」の5つの視点から競争要因を分析する。これら5つの競争要因の分析から、自社のおかれている競争環境が明らかになる。
008_5F分析.gif

@新規参入の脅威
新規参入の脅威の大きさは、参入障壁の高さで決定され、参入障壁が低い場合には、競争が激化する。
参入障壁としては、「規模の経済性がはたらく業界」「莫大の初期投資の存在」「販売チャネルの確保が困難」「政府の政策及び規制」などが挙げられる。

A既存企業との競争
競合同士が激しく対立するほど、競争が激化し、超過利潤を得ることが難しくなり、業界の魅力は減少する。
既存企業との競争を決定する要因としては、「参入業者の数や規模」「市場の成長性」「製品やサービスの差別化度合い」などが挙げられる。

B代替品の脅威
代替品とは既存製品と同じ機能をもつ別の製品の事で、その製品を持つことで既存製品が不要になる。
(例:自動車燃料の代替品としてのバイオエタノール燃料)
既存製品より性能が高い代替品の登場により、既存製品との競争が激化する。

C買い手の交渉力
買い手の購買力が非常に大きい場合には、その顧客の持つ交渉力は脅威である。

D売り手の交渉力
売り手の製品が特別に差別化された製品である場合は、その供給業者の持つ交渉力は脅威である。

ポーターはこのフレームワークで、自社が置かれている業界を分析し、5つの要因(あるいは特定の要因)に働きかけを行う事で、自社の収益性を向上させることができると提唱している。
その手段としては、次回説明する「3つの基本戦略」がある。


posted by omatsu at 22:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | 競争戦略
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