2007年11月12日

経験曲線効果 

経験曲線効果とは、累積生産量が増加するたびに、一定の比率で単位当りのコストが一定の割合で減少する関係を表す経験則である。

イメージ図は以下の通りである。

004_経験曲線効果.gif

経験曲線効果は理論モデルではなく、実データから導き出された経験則であり、1930年代米国において航空機の生産コストを調査する過程で発見されたと言われている。航空機の生産は規模の経済性が強く働くような生産体系をとっていなかったため、時系列的なコスト低減効果を規模の経済性だけで説明できなかったことから、規模の経済性とは区別して、累積生産量と単位当りコストとの関係を経験曲線効果として説明付けた。
提唱者であるBCG(ボストン・コンサルティング・グループ)のブルース・D・ヘンダーソンは経験曲線効果の要因として、学習・習熟・専門化・規模などを挙げ、これら要素が複雑に結合したものとしている。

※規模の経済性:生産規模の拡大で単位当りコストが下がるという法則

経験曲線効果に従うと、累積生産量を拡大すれば、競合企業に対してコスト競争力を維持できることになると結論付けた。

※参考

経験曲線効果によると、競合他社より市場シェアの大きい会社は累積生産量も多く、単位当りコストが低くなり、利益率は高くなる。
このように、BCGは経験曲線効果から、市場シェアと利益率の関係性を示したが、後にこれが発展して市場シェアを資金獲得能力(キャッシュフロー)の指標として使用したPPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)が生み出された。



posted by omatsu at 21:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | 成長戦略
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