ネットワーク外部性が働く製品・サービスには、クリティカルマスと呼ばれる一定の普及率があると言われている。これは、その市場において多くの消費者が受け入れることができる利用価値が達成される普及率のことで、その普及率が超えると、それまでの累積効果により爆発的な効果が表れたり、一気に普及が加速することがある。
例えば、ソフトバンク社が同社の携帯間通話を時間帯制限はあるものの通話料を無料にしているのは、顧客層の拡大を図ることでクリティカル・マスを達成し、ネットワーク外部性の効果を最大限に活用しようとしているからである。