2008年08月05日

組織ライフサイクル

組織ライフサイクルとは、組織の規模が大きくなるにつれて1.企業者段階、2.共同体段階、3.公式化段階、4.精巧化段階といった段階を経ることを言う。

1.企業者段階
創始者の創造性・革新性が重視され管理活動は軽視される段階。組織が成長を続けるためには経営管理技術を有した強力なリーダーによって統合される必要がある。

2.共同体段階
組織の内部統合を作り出す必要がある段階。組織の更なる成長へは、リーダーが権限を委譲し直接トップが指揮せず統制を行える構造を作り出していく必要がある。

3.公式化段階
官僚的制度が必要となる段階。組織の成長は、「官僚制の逆機能」を打破する必要がある。「官僚制の逆機能」とは、規則を固守することが目標になるという目的の置換が行われ、環境変化に柔軟に対応できなくなてしまうこと。
 
4.精巧化段階
組織が多数の部門に分割し、小規模組織の利点を確保しつつ環境変化に柔軟に対応することが必要となる段階(組織の最終仕上げ段階)。組織の成長へは企業者段階で設定された社会的使命を再度見つめなおしていき、再活性化していく必要がある。
posted by omatsu at 12:50 | Comment(26) | TrackBack(9) | 組織戦略

2008年08月03日

マーケティングの視点(マネジリアルマーケティングとマクロマーケティング)

マーケティングには、個別企業からの視点(マネジリアルマーケティング)と社会経済からの視点(マクロマーケティング)がある。

マネジリアルマーケティングとは、経営的視点からあらゆる企業活動
と統合的にマーケティングを捕らえようとする考え方で、顧客志向でありながらも個別企業の視点から売り場の視点だけではなく、例えば製造部門、財務部門などの視点も含め、企業経営の視点から捉えるものである。W.レイザーとE.J.ケリー(E.J.Kelly)が、1958年に著書「マネジリアルマーケティング」で提唱した概念である。

マクロマーケティングとは、個別企業の視点からマーケティングを行うのではなく、国民経済全体や社会経済システムといったよりマクロ的(巨視的)な視点から、マーケティングを捉えるものである。消費者欲求への対応と社会利益の調和のためにマクロ政策の策定あるいは流通システム全体を管理することが目的である。

posted by omatsu at 18:27 | Comment(1) | TrackBack(0) | マーケティング

マーケティングの定義

マーケティングとは様々な定義があり、歴史とともに生産志向、製品志向、販売志向、社会志向マーケティングへと移り変わっている。マーケティングは非常にわかりにくくあらゆる定義が存在する。企業の立場から考えると、マーケティングとは、「価値の交換」であり、「価値提供を行うことによって顧客のニーズを充足し、企業価値を高める」ことであると考えられている。

マーケティングの主な定義について以下に示した。

1.JMA(日本マーケティング協会,1990年)
マーケティングとは、企業および他の組織がグローバルな視野に立ち、顧客との相互理解を得ながら、公正な競争を通じて行う市場創造のための総合的活動である。

2.AMA(アメリカマーケティング協会,2004年)
Marketing is an organizational function and a set of processes for creating, communicating, and delivering value to customers and for managing customer relationships in ways that benefit the organization and stakeholders.
「マーケティングは組織的な活動であり、顧客に対し価値を創造し、価値についてコミュニケーションを行い、価値を届けるための一連のプロセスであり、さらにまた組織及び組織のステークホルダーに恩恵をもたらす方法で、顧客との関係を管理するための一連のプロセスである」(大坪訳(JMA))

3.フィリップ・コトラー定義
マーケティングとは、個人や集団が、製品および価値の創造と交換を通じて、そのニーズや欲求を満たす社会的・管理的プロセスである。
posted by omatsu at 01:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | マーケティング

2008年08月02日

競争地位とマーケティング戦略

市場における自社の競争地位によっては、企業が取るべき(マーケティング)戦略は大きく変化する。コトラーは、市場における競争地位の違いによって企業がとるべき戦略を整理しており、これを競争地位別の戦略と言う。以下に、4つの競争地位ごとの戦略を示した。

@リーダー企業
競争地位:市場において最大シェアを有する企業。
戦略:市場全体の規模を拡大を目指すべき。市場規模の拡大分は、現在の市場シェアで分配されるとすると、リーダー企業の取り分が多くなるからである。

Aチャレンジャー企業
競争地位:市場において第2位または第3章のシェアを有する企業。
戦略:リーダー企業との差別化を行い、リーダーの地位を奪取することが目標。

Bフォロワー企業
競争地位:市場において僅かなシェアしか有しておらず、リーダー企業に追随する(挑戦はしない)企業。
戦略:リーダー企業を模倣することにより、リーダー企業に追随し、市場に生き残るための利潤を確保することが目標。

Cニッチャー企業
競争地位:市場において僅かなシェアしか有してはいないが、特定市場においては強みを有する企業。
戦略:大企業との競争を回避するとともに、特定市場のニーズを熟知し、ニーズに適した製品を提供することが目標。


posted by omatsu at 22:14 | Comment(2) | TrackBack(0) | 競争戦略

2008年07月31日

ブルー・オーシャン戦略

ブルー・オーシャン戦略(Blue Ocean Strategy)とは、INSEADビジネススクール教授のW・チャン・キムとレネ・モボルニュが提唱した経営戦略で、競争の激しい既存市場「レッド・オーシャン(赤い海)」ではなく、競争のない未開拓市場である「ブルー・オーシャン(青い海)」を切り開くべきだとしている。

W・チャン・キムとレネ・モボルニュの共著「ブルーオーシャン戦略」では、ブルーオーシャン戦略を創造するためには、競合他社をベンチマークするのではなく、自らがルールを作ることで、新たな利益機会のあるブルーオーシャンを生み出すとしている。

具体的には、新市場創造のために、製品・サービスの価値を「取り除く」「減らす」「増やす」「付け加える」ことによって再定義すべきだとされている。こうすれば、コストを抑えながら買い手にとっての価値を大幅に高められるという。これを図式化するための「戦略キャンバス」などの分析ツールも提示している。

本書によると、10分1000円の理容店QBハウスは、電話予約対応・洗髪・ひげそりなどのサービスを「取り除く」一方で、スピードという価値を「付け加える」ことで、仕事の合間などに気軽に来店できる「新市場」を創造したと説明されている。

また、任天堂は既存のゲーム市場にWiiを投入することで、今までとは違った新しい遊び方を提供し、「新市場」を創造し、成功したとも考えられる。
posted by omatsu at 20:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | 競争戦略

2008年07月28日

組織構造の種類

組織構造は主に機能別組織、事業部制組織、プロジェクト組織、マトリックス組織が基本となるが、これらは事業の不確実性や・多角化の程度に応じて決定される。

多角化度:低/不確実性:低 機能別組織(開発・生産・販売・管理といった経営機能ごとに組織編成された形態)   
多角化度:低/不確実性:高 プロジェクト組織(特定の目的のために編成される組織形態)
多角化度:高/不確実性:低 事業部制組織(取扱う製品や商品ごとに分化させた組織形態)
多角化度:高/不確実性:高 マトリックス組織( 機能別組織と事業部別組織の両方の長所を融合させた組織形態)

また、事業部制組織からマトリックス組織への移行の段階において(不確実性の高まりとともに)はカンパニー制・子会社設立などの組織に変更することもある。
posted by omatsu at 19:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | 組織戦略

2008年07月27日

チャンドラーの命題

チャンドラーは経営戦略と組織の関係を「組織構造は戦略に従う」と提唱し、これをチャンドラーの命題という。チャンドラーは、企業が環境変化に柔軟に適応するためには、新しい戦略を策定する必要があると考えたためである。

一方、アンゾフは経営戦略と組織の関係を「戦略は組織文化・風土に従う」とした。これは、戦略は組織の能力・特性によって規定されるとし、環境変化に柔軟に適応するための戦略を策定するためには求められる能力・特性を持った組織を構築する必要があると考えたためである。

経営戦略と組織の関係は、現在ではどちらが先というわけではなく、お互いに補完しあう関係が望ましいと考えられている。
posted by omatsu at 22:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | 組織戦略

2008年07月20日

先発の優位性と後発の優位性

先発の優位性とは、競争相手よりもいち早く市場に参入する事で超過利潤を獲得する事である。主な内容としては、次の通りである。

・強力なブランドイメージ等から、消費者の心理に「参入障壁」を形成可能。
・利用者の声をいち早く獲得可能。
・価格に対して無頓着なイノベーター層の顧客を獲得可能。
・自社の都合の良い製品の規格を決定しやすい。
・人材・天然資源・立地条件を確保できる。

一般的には先発の優位性の存在が重要視される一方で、後発企業にも有利な点があるとされている。主な内容としては、次の通りである。

・需要の不確実性を見極めることが可能。
・プロモーションコストの節約が可能。
・模倣により、開発コストの節約が可能。
・技術の不確実性に対して対応可能。
posted by omatsu at 10:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | 経営戦略の基礎概念

2008年07月12日

速度の経済性

速度の経済性とは、経営のスピードを上げることによって獲得できる経済的便益の総称である。情報獲得のスピード、商品開発のスピード、商品回転のスピードなどを上げることによって、顧客価値や投資効率を向上させることが可能になる。

速度の経済性によるメリットは、先行者優位の獲得、在庫回転率の向上、生産から販売までのリードタイム短縮による機会損失の削減などが挙げられる。

また、時間的優位性(スピード)に焦点を当てて、競争優位を築こうとする戦略のことをタイムベース競争という。
posted by omatsu at 00:30 | Comment(1) | TrackBack(0) | 競争戦略

2008年07月11日

ロングテール理論

インターネットを利用したネット販売などにおいては、膨大な商品を低コストで取り扱うことで、売れ筋ヒット商品に依存することなく、ニッチ商品の多品種少量販売によって大きな売り上げ、利益を得ることができるという経済理論をロングテール理論といい、ロングテール効果、ロングテール現象、ロングテール経済、とも言われている。

マーケティングなどの分野では伝統的にパレートの法則(80対20の法則)という経験則が知られてきたが、ネットショップの売上げからは、ニッチ商品の売り上げは無視できない割合になることがわかった。

この現象を縦軸に販売数量を、横軸に購入頻度の高い順に商品を並べると、購入頻度の低い要素(ニッチ商品)の部分が横に長く伸びていることが分かった。これを動物の尻尾に見立て、「ロングテール」(long tail:長い尻尾)と名付けられた。
posted by omatsu at 22:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 競争戦略

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。